この空の向こうにきっと私の夢が。明日を叶えてくれそうな空の青。
昨日という字とは明らかにちがう明日の文字。きっと希望を内包しているから。
人は時節に変わろうと大地の種は裏切らぬ。種を蒔く。ひたすら。
雲ののんびりが何とも羨ましい。誘われるままに雲と旅に出ようか。
大自然がたわわに実る秋を演出するように人もまたゆっくり立ち上がる。
留守にする旅行の明日をこのおでんに託す。そういえば二日目が最も旨いというおでん。
明日がなければ昼寝昼酒で過ごせるものを。さてどの道を。
家族の朝は早い。送り出す母の朝はもっと早い。欠かせない下拵え。
運動靴の特売日は繰り上げてはくれぬ。明日に迫る運動会。
人口知能に明日の世界を委ねることはできようか。即座に戦争終結の答えを出してくれれば別だが。
明日はどんな世界が待っているのか。希望を抱いた子の寝顔。
夕焼け空は明日の天気を約束してくれた。ぐんと広がる明日への期待。
これからまた老々二人。お互いを杖として二合の米を研ぐ。
この小さな茄子はきっと一日分を吸収して期待に応えてくれるだろう。
明日はきっと晴れ。砥石に当てる鎌の刃が光る。
彩りの無い人生だった。しかし、明日こそきっと。捨ててはならぬ夢。
あの山を越えれば私の描く明日がきっと。この流す汗も無駄にはならぬ。
学び舎の窓が夕日を反射する。校門に行き交う「また明日」。
愚かなり人類。指切りの明日を信じる人などどこにも。燃える戦火。
明日という約束手形の軽いこと。騙された人にも罪が。
人が作った武器に人が傷ついていく。明日とは言わず今日、今から。
そういえば明日というカードの色は誰も知らぬ。今日の延長が明日と信じたあの大震災。
縄電車も発車を待ち、泥だんごも客を待つ。今日を捲れば明日。
くよくよしたって明日は明日の風が吹く。楽しく生きようキリギリス。
夕日に告白した私の恋。夕日がきっと成就を約束してくれるだろう。
さて明日は何人の人を助けるか思案のクモの糸、欲深き人間どもの何と多いこと。
明日があるから生きられる。明日という薬は口に甘い。
今日もまた記すほどの成果など。これまでの努力はきっと明日に。
決まらぬ。明日は確実に来るというのに。予定表は埋まらぬままに日が暮れる。
この子の明日を保障するのは親の責任。明日という字を希望と読んで。