終ってしまった恋を、開いて消える花火に見立てているのですね。いい恋だったのかどうか、「値踏みする」という言葉がが効果的ですが、それが分るのはもう少し経ってからでしょう。
どーんと上がった尺玉の迫力に土手に座っているお尻が跳ねる、というのが面白いですね。「奇襲」という言葉も上手く使われています。笑える光景が目に浮かびます。
花火をゆっくりと楽しめる今の境遇を幸せだと感じているのです。「今を噛む」という表現がいいですね。またそれが「ほんのり」甘いという表現もすばらしいと思いました。
線香とは言うまでもなく線香花火のこと、元来線香花火は静かに楽しむものですが、それを尺玉とおなじくらいおおらかに楽しめる定年後だというのです。誠に良い定年後のようで羨ましい限り。
夜空に大輪の花が開きそれがきらきらと燃え尽きるとき、「じりじり」という音をたてるのを聞かれたことがあると思いますが、確かにあの音は何となく耳に残り忘れられないものです。着眼を上手く句に表現されました。
句のとおりはかなさに漂うからこそ熱い火なのです。
一生のうちに変わらない場所で花火を見られる回数はどのくらい?
野辺の花は絶対に大輪の花火にはなれないけれど凜と咲いています。
合せ鏡の中の花火、上手く見えるといいですね。
線香花火が途中でぽたりと落ちると、「こんどこそ」って思いますよね。
切り取られた花火も都会的でなかなかいい感じ。
「が」を「皆」にすると全部漢字になり違う味わいになります。
花火の大きさと花火をみた喜びが溢れています。
音は届かないはずの遠花火ですが、それでもなお「ゆれる」静寂とは。
作者には花火が「にんげんだもの」と聞こえるというのです。
花火を見て火傷するのではなく、見る前にもう心が傷ついているのです。
はやく彼女(彼氏かな?)が見つかりますように。
徒花と言われる花火ですが、咲いている間は誰にも負けず輝いています。
短い間ではあっても線香花火も、確かに花を咲かせますし、きれいと言われます。
花火が売れ残る、ということで過疎を上手く表現されました。
まだまだこれでは終わらないという心意気ですね。
花火のために高層階のマンションを買うのですね。凄い!
確かに子供の目に映る花火は夢のように輝きます。
なかなか恩恵にあずかれないアベノミクス、せめて花火くらい大きくね。
思ったより花火が輝いたのでしょう。あとずさりがリアル。
子供のころの夏まつりはいい思い出、ほんとに花火に手が届くようでした。
こういう絆は大切にしたいものです。
歓声と悲鳴がほんとうに聞こえてくるようです。
夢は大きく持ち、そしてそれより大きい花火を打ち上げましょう。
渋滞は困りますがこういうおまけがつけば許せます。